補助金や助成金コンサルタントってよく聞くけどどんなもの? 2021.6.5 助成金 by owner@bsp-sr.or.jp. 目次 Toggle経営コンサルタントが行う場合社会保険労務士が行う場合まとめ 雇用調整助成金の不正受給の危険性を何度か注意してきました。お問い合わせも多いのですが、中には助成金コンサルタントにそそのかされて、というお話も聞きます。補助金や助成金のコンサルタントとはいかなるものなのでしょうか?東京都千代田区のBSP社会保険労務士法人、代表岸本の経験談も踏まえご説明いたします。 経営コンサルタントが行う場合 補助金・助成金コンサルタント、「社会保険料最適化コンサルタント」などをかたる経営コンサルタントが大勢いますのでご注意ください。 筆者も10年以上東京で社会保険労務士として活動していると、実際に会うこともあれば、いろいろな話を聞くこともあります。 補助金・助成金コンサルタントは、ブローカーの場合が多いと感じます。 助成金は、国・自治体から返済不要のお金がもらえる話ですので、営業がしやすいのは事実でしょう。 ただ、補助金・助成金コンサルタントは、書類仕事が苦手なため、社会保険労務士試験は合格したものの顧客を持たない未熟な社会保険労務士に顧客をつなぎます。 そして、何もせずに成功報酬の一部をピンハネします。 例えば成功報酬30%と提示された場合、そのうち15%はなにもしない自称経営コンサルタントに支払うことになります。 社会保険労務士法では、非社会保険労務士との提携を禁止しています。この案件でいえば、助成金が受給できなかった場合の責任の所在があやふやになるためです。 また、補助金・助成金コンサルタントとしては、成功報酬の取り分を増やすため、未熟な社会保険労務士に不正な手段も使わせることに躊躇しないのです。 「社会保険料最適化コンサルタント」に関しても一言。 雇用の一部または全部を業務委託にすることで社会保険料が減らせます、とかたる「社会保険料最適化コンサルタント」も後を絶ちません。 雇用か業務委託かはあくまで実態判断であって、軽々しく乗ってしまうと痛い目にあいますのでくれぐれもご注意ください。 社会保険労務士が行う場合 助成金専門の社会保険労務士事務所も存在いたします。社会保険労務士の場合は、不正を勧めることまではしないでしょう(と信じたいです)。 社会保険労務士の仕事のうち、一番利益率が高いのは助成金申請代行です。多額の受給額になれば、その分かなりの額の報酬を得られます。 ただし、だからこそ、本来重要な労務管理よりも助成金受給額を重視するという本末転倒が起こります。 また、助成金を適切に申請するためには、社会保険手続、給与計算、就業規則作成、労務相談などの幅広の知識が必要です。 それら実務経験があってこそイレギュラー対応が可能であり、助成金専門社労士では薄っぺらい仕事しかできないでしょう。 まとめ 「助成金コンサルタント」などという資格はございません。誰でも名乗れる「経営コンサルタント」が一時的な金儲けのために、スタートアップ企業や駆け出し社労士を食い物にしています。ぜひご注意ください。 東京都千代田区のBSP社会保険労務士法人はその企業の本来のニーズにあった助成金をご提案しています。 まず適正な労務管理ありき、そのうえで使える助成金は積極的に活用していくというスタンスです。企業の成長の長期的なサポートを徹底しております。 Facebook Twitter LINE はてな コロナ禍に強い社会保険労務士の選び方はどうすればいい? 総務部や労務部の担当者様必見!良く分かる労働基準法①