千代田区の社会保険労務士が教える給与計算のポイント3つ

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今回は、給与計算を間違えないためのポイントをお伝えしたいと思います。東京都千代田区のBSP社会保険労務士法人は、毎月多くの給与計算を回していますが、どの会社の給与計算も本質は変わりません。一つずつみてまいりましょう。

勤怠集計の読み方

まずは勤怠集計です。
いまは優秀なクラウドソフトがいくつも開発されています。
いろいろな機能があって便利ですが、担当者がその設定と意味内容を知らないと間違えてしまいます。

分かりやすい例で言えば、深夜割増賃金があげられます。
深夜時間に0.25をかけるのか、1.25をかけるのか、場合によっては1.5をかけて計算するのか、集計された勤怠の意味が分かっていなければ間違えてしまいます。
カギとなるのは「総労働時間」です。
「総労働時間」をもとに各項目を分析してみて、
深夜時間が他項目から独立していれば1.25もしくは1.5、独立していなければ0.25と推測していきます。さらに1日8時間を超える部分か否かで、1.25か1.5かが判断できます。

変更情報の持ち方

昇給をはじめとする、給与の変更情報は統一したルールで、まとまったフォルダ(ファイル)におさめておきましょう。
一般の方で多いのは「〇月給与計算」という給与の呼び名です。
この場合、〇月に働いた分の給与なのか、〇月に支給する給与なのか混同する恐れがあります。
支給日は原則1つですので、社会保険労務士としては「〇月〇日支給給与」と呼ぶことをお勧めします。

昇給情報とともに、役職の変更、通勤費の変更、扶養人数の変更など、上司からも従業員からぱらぱらと情報が集まります。
人間はかならず忘れる生き物ですので、情報が来た瞬間に、きめられた場所に保管するようにしましょう。

控除項目のマスタ設定

給与計算システムに関しても各種クラウドサービスが存在します。
まずはそのシステムの特性をおさえなければなりません。
例えばクラウド給与システムFreeeは、何も登録しないと、入社者の社会保険等級が最低等級に設定されてしまいます。(本記事記載現在)。
特性をおさえていれば対応は可能です。
社会保険、雇用保険、住民税、源泉所得税のマスタ登録を間違えると、それ以降のすべての月の給与計算を間違えることにつながりますので十分注意しましょう。

まとめ

給与計算における重要なポイント3つをまとめました。
他にもいろいろと注意事項はありますが、まずは3点ご確認いただければと存じます。
東京都千代田区のBSP社会保険労務士法人は、いわゆるダブルチェックではなく、2人のスタッフが同じ会社の給与計算について、それぞれ別のシステムを回した後に突合するという、ほぼミスが起こらないスタイルを採用しています。
あなた様企業で、給与計算でのミスが連発、面倒、リソース不足などのお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。